友を得るために


 イエス様は,友について素晴らしい定義をしておられます。「わたしはもう,あなたがたをしもべとは呼びません。しもべなら主人が何をするのか知らないからです。わたしはあなたがたを友と呼びました。父から聞いたことをすべて,あなたがたには知らせたからです。(ヨハネ15:15)

 自分の心の中にある大事なことを打ち明けた。だから,しもべではなく,友だちだというのです。友とは,心を明け渡し合う関係であることを教えています。

 

①自分から心を開く

 イエス様は,まず,自分のほうから心を打ち明けたということに注目です。相手が打ち明けたから,自分もというのではありません。まず,自分の方から相手に自分を開放してこそ,相手も心を開いてくれるものです。

 その際大切なことは,人の秘密を他人に漏らさないことです。と同時に,人に公表されたくないことは,人に告げないで心の中にしまっておくか,父なる神様だけに聞いてもらうことです。

 友を得ることは,時として時間がかかるかもしれないが,ひとたび真実な友を得ることができれば,それは一生の財産です。「鉄は鉄によって研がれ,人はその友によって研がれる」(箴言27:17)。

②人に対して好意の出し惜しみをしない

 「自分には,金がない。能力がない。知識がない。あげるものは何もない」と言うかもしれませんが,でも,微笑みをもって自分のほうから挨拶をすることなど,小さな思いやりを心がける時,人間関係は好転していきます。ある人は,相手の名を呼んで挨拶をします。見ていて素晴らしいと思い,私もまねしようと思いましたが,とっさに相手の名前が出てこないことが多くなかなかうまくいきません。でも,努力しています。

③相手に関心を示すこと

 誰でも自分に一番関心を持っています。人は,自分に関心をもってくれる人に好意を示します。相手の関心を知り,そこに焦点を合わせ,語りに耳を傾けることです。

 

 三つのポイント,自分から心を開くこと,人に対して好意を示すこと,相手に関心を示すこと。これらを通し,主にある良き友が与えられ,その交わりが豊かに用いられますように。